【刺繍初心者さん向け】刺繍に接着芯は必要?接着芯の選び方や貼り方を紹介!

「接着芯ってどんなもの?」

「刺繍をするとき、接着芯って必要なの?」

接着芯ってどのようなものなのかわからないという方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では接着芯を使うメリットや貼り方、剥がし方まで紹介していきます。

この記事がおすすめな方

  • 刺繍初心者さん
  • 接着芯を使うメリットを知りたい方
  • 接着芯の選び方を知りたい方
  • 接着芯の貼り方がわからない方
  • 接着芯の剥がし方が知りたい方

この記事でわかること

  • 接着芯がどのようなものなのか
  • 接着芯の選び方
  • 接着芯の貼り方
  • 接着芯の後処理
  • 接着芯のはがし方

刺繍をよりキレイに仕上げるのに接着芯は欠かせないアイテムです。

接着芯は貼り方のポイントを押さえれば簡単に貼れます。

接着芯は種類が豊富なので、あなたにとって使いやすいものを選びましょう

接着芯とは

接着芯イメージ画像

接着芯とは表面に接着剤がついた芯地のことです。

刺繍では基本的に片面に接着剤がついた接着芯を使います。

接着芯を使うことで、生地の伸びやたるみが防げ、刺繍が刺しやすくなります

生地の伸びやたるみが防げると、縫いズレが少ないキレイな刺繍が仕上がるでしょう。

また薄手の布地に接着芯を貼ることで、生地に厚みが加わり強度が向上します。

接着芯は、型崩れや変形も防げる万能なアイテムです。

しかし接着芯の厚さや素材はさまざまなものがあり、用途に合わせて選ぶ必要があります。

接着芯を使うメリット

接着芯を使うメリットイメージ画像

接着芯を使うメリットを5つ紹介します。

接着芯を使うメリット

  • 薄手の生地を補強できる
  • 型崩れを防げる
  • 刺繍のほつれを防げる
  • 伸縮性の高い生地の歪みを防げる
  • 布にハリがでる

それぞれ詳しく解説していきます。

薄手の生地を補強できる

接着芯を使うメリットは、薄手の生地の補強ができることです。

薄手の生地に刺繍をしようとすると、生地に穴が空いてしまったりキレイに仕上げるのが難しかったりします。

接着芯を薄い生地に貼ることで、布に厚みが増し刺繍が刺しやすくなります。

キレイな刺繍を薄手の生地に仕上げる場合は、生地を補強することができるため接着芯の最大のメリットと言えるでしょう。

型崩れを防げる

型崩れが防げることも、接着芯を使うメリットです。

とくに薄い生地や伸縮性の高い生地に対して有効で、接着芯が生地にしっかりとした安定感を与えます。

刺繍を刺す際にデザインが歪むことなく、美しい仕上がりを保つことができます。

接着芯は布の強度を高め、長持ちさせる効果もあり、

刺繍のほつれを防げる

接着芯を使うと刺繍のほつれを防ぐことができます。

刺繍の縫い始め・縫い終わりの糸処理は玉止めを使わずに、糸を絡めて仕上げることが多いです。

普段使いのものに刺繍をした場合、糸を絡めているだけなのでほつれやすくなります。

刺繍した面に接着芯を貼って覆ってしまえば、ほつれを防ぐことができます。

刺繍のほつれを防ぐことは、接着芯を使う大きなメリットです。

伸縮性の高い生地の歪みを防げる

伸縮性の高いストレッチ生地などに刺繍をする場合、接着芯を使うと歪みが防げます

接着芯を使わずにストレッチ生地などに刺繍をすると、歪みができてしまうからです。

歪みが出ないように注意して、刺繍をするのはかなり難しいでしょう。

慎重に刺すよりも接着芯を貼って作業しやすいようにする方が、効率もよくなります。

伸縮性の高いストレッチ生地などの歪みを防ぐことは、接着芯を使うメリットになります。

布にハリがでる

接着芯を使用することで、布地に適度なハリが生まれます。

ハリがでることで柔らかすぎる生地でも形状を保ちやすくなり、刺繍の仕上がりが格段に向上するからです。

とくに襟やカフス、ポケットなどの部分に使用すると、きちんとした印象を与える仕上がりになります。

またハリがでることで、美しいシルエットを長時間保つことができるでしょう。

薄手の生地でも高級感のある仕上がりになるため、接着芯を使うメリットと言えます。

接着芯が必要なシーン

接着芯が必要なシーンイメージ画像

接着芯が必要なシーンは、大きく2つに分けられます。

接着芯が必要なシーン

  • 刺繍する前
  • 刺繍した後

刺繍する前

刺繍する生地がガーゼや麻、ストレッチ生地などの場合は接着芯を刺繍する前に使います。

刺繍を刺しやすくする手助けを接着芯がするからです。

刺繍する生地が薄い布だと刺繍が刺しにくく、伸縮性が高い布だと刺繍が歪みやすくなります。

接着芯を刺繍前に貼ることで、生地に厚みやハリがでて、刺繍の仕上がりが美しくなります。

刺繍した後

洋服などに刺繍をする場合は、刺繍をした後に接着芯を使うことが多いです。

刺繍をした後に接着芯を使うことで、刺繍の傷みや肌トラブルを防げるからです。

刺繍した部分が洋服など直接肌に触れるものだと、汗や洗濯によって刺繍が傷みやすくなります。また肌に直接触れるので、チクチクしたり肌トラブルが起きやすくなったりもします。

接着芯を貼ることで刺繍の傷みや肌トラブルを防げ、より長く綺麗な刺繍を保てます。

接着芯の種類

接着芯の種類イメージ画像

接着芯の種類について解説していきます。

接着芯の種類

  • 素材
  • 厚さ

素材

接着芯の素材

  • 不織布タイプ
  • 織物タイプ
  • ニットタイプ

不織布タイプ

紙のような手触りが特徴です。

貼ると形がしっかりでます。

軽くてシワになりにくくカットしても端がほつれないので、手軽に使用できます。

しかし水にあまり強くないため、洗濯をあまりしないものにおすすめです。

織物タイプ

柔軟性があり、シワになりにくく、布のような手触りが特徴です。

生地との相性がよく、洗濯しても大丈夫なので、洋服など普段使いするものにも使えます。

使用する際は、生地と接着芯の布目を合わせて貼るようにしましょう。

ニットタイプ

伸縮があり柔らかい手触りが特徴です。

ニット素材を扱うときにとても便利で、ソフトな仕上がりになります。

また、薄手の生地やニット地などの伸びやすい生地に対して、伸び止めとして効果的です。

厚さ

接着芯の厚さ

  • 薄地
  • 普通地
  • 厚地

薄地

薄くて透けるくらいの生地に使います。

オーガンジー、レース、ジョーゼット、ボタンホールの補強におすすめです。

普通地

普通地の生地に使います。

ハリを持たせたい小物や洋服など幅広く使えます。

厚地

厚手の生地に使います。

バックや帽子、ジャケットなどにおすすめです。

接着芯の選び方

作りたいものと使う生地によって、接着芯を選びます。

接着芯によって、貼ったときの感じや仕上がりが変わるからです。

接着芯にはさまざまな素材や厚さがあるため、同じ生地に貼っても手触りや見た目が異なります。

初心者さんの場合どの素材や厚さの接着芯が合っているか、自分で判断するのは難しいかもしれません。

判断が難しい場合は、手芸店の店員さんに作りたいものと使う生地を伝えて選んでもらってもいいでしょう。

接着芯を貼るポイント

接着芯を貼るポイントイメージ画像

接着芯は貼るポイントさえ抑えておけば、簡単に貼れます。

接着芯を貼るポイント

  • 刺繍する前に貼る場合
  • 刺繍する後に貼る場合

刺繍する前後によって、ポイントが変わるので解説します。

刺繍する前に貼る場合

刺繍する前に接着芯を貼る場合のポイントは、3つです。

刺繍する前に接着芯を貼る場合のポイント

  1. 生地のシワを伸ばす
  2. 刺繍する布の裏面に貼る
  3. 刺繍する布のサイズに合わせて接着芯をカットする

1.生地のシワを伸ばす

シワが多い場合はアイロンをかけるなど、必ずシワを伸ばしましょう。

2.刺繍する布の裏面に貼る

刺繍する布の裏面に接着芯を貼ります。

3.刺繍する布のサイズに合わせて接着芯をカットする

また、刺繍する布のサイズに合わせて接着芯をカットすると、キレイに仕上がります。

小さな面に刺繍をする場合は、布と接着芯を使用する刺繍枠より大きくカットするのもおすすめです。

刺繍枠より小さいと、布がピンと貼れず接着芯の効果が半減してしまいます。

刺繍した後に貼る場合

刺繍した後に接着芯を貼る場合のポイントは、2つです。

刺繍した後に接着芯を貼る場合のポイント

  1. 刺繍した布の裏面に貼る
  2. 図案より少し大きめな接着芯を使う

1.刺繍した布の裏面に貼る

刺繍する前に接着芯を貼る場合と同様に、刺繍した布の裏面に貼ります。

2.図案より少し大きめな接着芯を使う

そして、必ず刺繍した図案より少し大きめな接着芯を使いましょう。

刺繍した図案ギリギリや小さい接着芯だと、しっかりと接着できず貼った意味がなくなってしまうからです。

接着芯の貼り方

接着芯の貼り方イメージ画像

アイロンタイプ

アイロンの熱で布に接着するタイプの接着芯です。

1.布のシワを伸ばす

2.接着芯を当てる

布(裏面が上になるように)→接着芯(接着面が下になるように)→当て布

接着面はザラついていたり、光沢があったりします。

3.アイロンを当てる

アイロンの温度は中温(パケージの適温に従ってください)

アイロンを図案の中心におく。

アイロンは動かさずに上から少し力を加えて押さえるようにする(10秒程度)

中心から外へ(シワを防げる)

アイロンを移動するときは、スライドさせない

全面しっかり接着させる

両面に接着剤がついている接着芯もあります。

両面接着芯は布同士をくっつけることもできるので、自作の刺繍アップリケや刺繍ワッペンなども作れます。

シールタイプ

名前の通りシール状になっている接着芯で、アイロンを持っていない方におすすめです。

1.布のシワを伸ばす

2.接着芯を貼る

端から少しずつ貼っていく

シワになりやすいから注意

糊なしタイプ

接着剤が付いていないタイプの接着芯で、縫い付けて使います。

1.布のシワを伸ばす

2.接着芯を縫い付ける

接着芯の剥がし方

接着芯の剥がし方イメージ画像

「アイロンタイプの接着芯を貼り直したい!」というときは、接着芯をアイロンで温めて冷めないうちに剥がします。

接着芯を温めては、剥がすを少しずつ繰り返すことで、キレイに剥がせます。

無理に剥がすと生地を傷めてしまうので、慎重に作業しましょう。

またアイロンで温めると接着芯が熱いので、ピンセットなどで剥がすのがおすすめです。

接着芯なしでも大丈夫?代用できるものはある?

接着芯なしでも大丈夫?イメージ画像

接着芯は必要があれば使った方がいいですが、刺繍をするのに必ず必要なものではありません

接着芯を使うメリットがなければ、使わなくても問題ないからです。

刺繍をする生地がしっかりして型崩れがしにくい生地だったり、刺繍のほつれを防いだりする必要がない場合もあります。

また接着芯として代用できるものはありませんが、ダイソーなど100円ショップにも売っているので、一度お試しで使ってみてもいいのではないでしょうか。

接着芯は作りたいものや使う生地によって、使うか判断するのがおすすめです。

まとめ:接着芯を使ってキレイな刺繍を仕上げましょう

まとめイメージ画像

この記事では接着芯の選び方や貼り方、剥がし方まで紹介しました。

刺繍をよりキレイに仕上げるのに接着芯は欠かせないアイテムです。

接着芯は貼り方のポイントを押さえれば簡単に貼れます。

刺繍する前に接着芯を貼る場合のポイント

  1. 生地のシワを伸ばす
  2. 刺繍する布の裏面に貼る
  3. 刺繍する布のサイズに合わせて接着芯をカットする

刺繍した後に接着芯を貼る場合のポイント

  1. 刺繍した布の裏面に貼る
  2. 図案より少し大きめな接着芯を使う

刺繍をよりキレイに仕上げるのに接着芯は欠かせないアイテムですが、作りたいものや使う生地によって、使うかどうか判断が必要です。

接着芯にはさまざまな種類があるので、今回の記事を参考にしてみてください。

あなたにとって使いやすい接着芯がみつかり、キレイな刺繍が仕上がることを祈っています

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記事の監修者

   石川 由理香
   

石川 由理香

   

刺繍屋ドットコムの店長として、刺繍からワッペンまで全ての製品の制作、監修に携わっている。TBSドラマで使用される衣装や、サザンオールスターズのCDジャケットデザインにも従事

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