大切にしているものの刺繍に「あれ?ほつれている?」
洋服をハンガーにかけた瞬間「ほつれ?穴があいている⁈」
このような経験をしたことはありませんか?
お気に入りの洋服やものにほつれができるとショックですよね…
なぜか新しい洋服やお気に入りのものに限って、ほつれてしまったり穴があいてしまったりすることがあります。
今以上に悪化させないためにも、たった5分でできるほつれの直し方を紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- ほつれができて困っている人
- ほつれを簡単に直したい人
- ものを大切にしたい人
この記事を読んでわかること
- ほつれを簡単に直す3つの方法
- ほつれを防ぐ方法
- ダーニングの方法
この記事を読んで、ほつれた刺繍をたった5分で直しましょう。
自分で直すとお気に入りの洋服やものに愛着がわき、さらに特別なものになるはずです。
刺繍のほつれをたった5分で直す3つの方法
ほつれた刺繍をたった5分で直す3つの方法を紹介します。
- ほつれ補修針を使って直す
- 縫い針を使って直す
- ボンドを使って直す
刺繍のほつれタイプは大きく分けて、以下の3つのタイプにわかれます。
- ループ状のほつれ
- 切れていて糸が長いほつれ
- 切れていて糸が短いほつれ
刺繍のほつれタイプによって、おすすめの直し方が変わります。
なんだか難しそうと思うかもしれません。
とっても簡単なので、ぜひ一度試してみてください。
まずはどのほつれタイプなのか現状を確認して、最適な方法で直しましょう!
ほつれ補修針を使って直す
- ループ状のほつれ
- 切れていて糸が長いほつれ
まずはほつれ補修針を使って直す方法です。
ほつれ補修針は手芸店に400円前後で売っています。
最近は100円ショップでも似たようなものが販売されているようです。
ほつれ補修針は縫い針にある糸を通す穴がなく、上部がギザギザになった針です。
ほつれ補修針をほつれの根元に刺して引き抜くだけで、ギザギザ部分が糸を絡めていきます。
ほつれが裏面に移動して、表面のほつれはきれいになります。
文章だけでは分かりづらいので、実際にやってみます!
写真のように針の上部がギザギザになっています。
針先は鋭くとがっていません。
①表面のほつれの根元にほつれ補修針を刺す
②ギザギザ部分に糸が絡まっていることを確認しながら裏面に引き抜く
③ほつれが裏面に移動したら完成!
ほつれ補修針を使うとたった5分できれいに直せました。
もし1回できれいにならなかったら、何回か試してみてください。
刺繍のほつれ直しに補修針は欠かせません!
ほつれ補修針は、ニットやクッションカバーなど布製品ならだいたい使えます。
ほつれ補修針はたった5分で刺繍のほつれが直るので、持っているととても便利です。
縫い針を使って直す
- 長く切れているほつれ
- ループ状のほつれ
縫い針を使って、刺繍のほつれを直す方法も紹介します。
普段、裁縫に使う縫い針でも簡単に直せます。
やり方は、ほつれ補修針とほぼ同じです。
縫い針をほつれの根元に刺して、針穴に糸を通して裏側に引っ張るだけでできます。
ほつれ補修針と違うのは、糸を針穴に通すか通さないかの違いです。
針穴に通せる長さの糸があれば、縫い針でも簡単に直すことができます。
「縫い針を用意して一緒にやってみましょう!」
①表面のほつれの根元に縫い針を刺す
②針穴に糸を通す
③裏面に引き抜く
④ほつれが裏面に移動したら完成!
ほつれ補修針を持っていない又はわざわざ買いたくない方は、まずは縫い針で直してみるといいでしょう。
ボンドを使って直す
- 短く切れているほつれ
最後に布用ボンドを使って、刺繍のほつれを直す方法です。
木工用ボンドでも代用できます。
刺繍のほつれが短く切れてしまっていると、裏面に引き出すのは難しいです。
なので、布用ボンドを使って表面に貼りつけます。
楊枝のような先が細いものがあると直しやすいです。
①表面になじむように刺繍のほつれを整える
②楊枝の先に布用ボンドを少しつける
③ほつれ部分にボンドをつける
④刺繍の表面に貼りつける
⑤乾いたら完成!
布用ボンドを使って直すのもたった5分で、簡単にできます。
ほつれをそのままにしておくと、悪化したりまたほつれたりしやすいです。
布用ボンドで刺繍のほつれを簡単に直してみましょう。
刺繍のほつれを防ぐ方法
ここでは刺繍のほつれを未然に防ぐ方法を紹介します。
- ボンドで止める
- 糸を結ぶ
- 接着芯 貼る
糸の処理のひと手間で、ほつれを防げます。
刺繍のほつれの原因としては、以下のようなものがあげられます。
刺繍のほつれの原因
- 糸を短くしすぎたためによるほつれ
- 擦れによるほつれ
- 何かに引っ掛けることによる糸のほつれ
しかし普段生活していて摩擦がおきたり、引っ掛けたりするのではないかと気にしていられません。
事前にほつれの対策をしておくと、刺繍が長持ちしますよ。
ボンドで止める
刺繍のほつれを直す方法でも紹介しましたが、布用ボンドで止める方法です。
刺繡で糸始末は、玉止めをしない方が多いのではないでしょうか。
玉止めをせずに、裏面の縫い目に2〜3回糸を絡めて糸をカットしていると思います。
刺繍のほつれを防ぐには、カットした糸先に布用ボンドを使って止めます。
①裏面の縫い目に沿って、刺繍糸を絡める
②縫い目と合わせて、刺繍糸の先に布用ボンドをつける
③乾いたら完成!
写真のように布用ボンドで止めておくとほつれを防げます。
もちろん木工用ボンドでも代用可能です。
端を結ぶ
2つ目の刺繍のほつれを防ぐ方法は、刺繡糸の端を結ぶことです。
刺繡糸の始末で玉止めをすると、ゴロゴロしてしまいます。
なので、裏面の縫い目に絡めて結びます。
縫い目に1回結ぶだけなので、邪魔にならずとても簡単です!
刺繍のほつれを防ぐのに、他に道具が必要ないのも嬉しいですよね。
①刺繡をする
②刺し終わり 裏面の縫い目に絡めて結ぶ
③刺し始めの糸を針に通す
④裏面の縫い目に絡めて結ぶ
⑤完成!
刺繍の途中でもできるので、何度か結んでおくとかなりほつれにくくなります。
接着芯を貼る
1番おすすめなのが、接着芯を貼る方法です。
接着芯は裏面の刺繍全体をおおうように専用の布を貼りつけます。
ほつれやすい部分が全て隠れるので、摩擦によるほつれが防げます。
接着芯はアイロンでつけるタイプが多いので、手間に感じるかもしれません。
しかしほつれをかなり防げるので、1番おすすめの方法です。
①刺繍全体が隠れる大きさに接着芯を切る
②アイロンを置くようにあてる
※アイロンの温度は説明書に従って下さい
③完成!
ボコボコした感じもなくなるので、肌触りもよくなります。
接着芯は素材や厚さなどによって、種類がたくさんあります。
用途にあわせて選んで使用しましょう。
洋服のほつれを防ぐ方法
洋服のほつれ対策も紹介していきます。
洋服のほつれを防ぐには、洗濯方法に気をつけると効果的です。
洋服のほつれの原因としては、以下のものがあげられます。
- 黄ばみによるほつれ
- 擦れによるほつれ
- 虫食いによる穴
洋服のほつれの原因は、汚れ・皮脂・汗によるものがおおいです。
しかし普段生活していると、歩いたり座ったりして動きます。
もちろん汗もかきます。
生活をするうえで、黄ばみや擦れは避けられません。
正しい洗濯方法で、洋服のほつれを防ぎましょう。
洗濯表示の確認
まずは洋服のタグをみて、洗濯表示を確認しましょう。
上記を参考にしてください。
「普通に洗濯機で洗濯していたけど、確認してみたら手洗い表示のものだった!」
洗濯表示を確認してみると、意外に家庭で洗濯できないものだったなど発見があります。
洗濯表示に従い、洗濯物を分けてみましょう。
洗濯するときのポイント
洗濯するとき注意するポイントは2つあります。
1つ目は型崩れしやすいものやお気に入りのものは、裏返して必ずネットに入れて洗いましょう。
洗濯が終わった後に洗濯物を取りだすと、大量に絡まっていた経験はありませんか?
ネットにいれると、洗濯機の中で絡まったり、擦れたりするのを防げます。
絡まりや擦れを防ぐことで、洋服へのダメージを減らせます。
また、大きいネットに何着も入れるのもやめましょう。
せっかくネットにいれても、大きいネットの中では絡まってしまいます。
ネットに入れるときは、洋服をざっくり畳んで入れると型崩れも防げます。
できるだけ洋服のサイズのあったネットに1着ずつ入れましょう。
2つ目は、洗濯物を入れすぎないようにしましょう。
洗濯物を入れすぎてしまうと、汚れが落ちにくくなります。
たとえば満員電車に乗っていると想像してみてください。
満員だと移動したくても身動きがとれません。
洗濯機の中も同じような状態になってしまいます。
洗濯物が動きやすい状態にするためにも、全体の7〜8割の洗濯物を入れて使用しましょう。
そして汚れがしっかり落ちていると、黄ばみや虫食いを防ぐことができます。
以上の2つに注意するだけでも、洋服のほつれの原因を防げます。
ダーニング刺繍に挑戦してみよう
事前に防ごうと気をつけていても、ほつれや穴ができてしまうことはあります。
もしほつれや穴ができてしまったら、ダーニング刺繡に挑戦してみてはいかがでしょうか。
最近話題になっているので、店頭でダーニング刺繍の本を見かけたことがある方も多いと思います。
難しそうに感じるかもしれませんが、やってみると楽しいです。
一度挑戦してみたら、ダーニング刺繡の世界にのめり込んでしまうかもしれません。
ダーニング刺繍とは
ダーニング刺繡とは、イギリス発祥のほつれや穴を補修する製法技術です。
針と糸を使って縦や横に糸を織り込んで補修します。
ミシンでもできますが、手縫いが一般的です。
ほつれたら補修を繰り返していくことで、補修したものを育てていきます。
穴が開いたから捨てるのではない、サスティナブルな刺繡です。
ダーニングに必要な道具
必要な道具
- 補修するもの(穴やほつれがあるもの)
- ダーニングマッシュルーム(代用可能)
- ゴム
- 針
- 毛糸
- 糸切りハサミ
- チャコペン
ダーニング刺繍に必要なものは上記の7つです。
ダーニングマッシュルームは、お玉やカプセルトイのケースなど丸いものでも代用できます。
ダーニングマッシュルームを代用すれば、ダーニング刺繡の道具は家にあるものばかりです。
まずはダーニングに必要な7つの道具をそろえてみましょう。
ダーニング刺繍の図案
ダーニング刺繡の図案は、組み合わせ次第で無限に広がります。
図案も四角や三角、マルが簡単ですが、凝った図案もたくさんあります。
同じ図案でも糸の色を変えるだけで、雰囲気がガラッと変わるのでおもしろいですね。
しかし、ダーニング刺繍の独特な雰囲気にできるのか不安な方もいると思います。
補修するものの色と同系色の糸にするとなじみます。
目立たせたいなら、補修するものの色と反対色の糸にするのがおすすめです。
図案と糸の色でオリジナルなものにしましょう。
ダーニング刺繍の方法
今回は四角の図案に挑戦してみます!
①穴よりも5㎜大きく図案を描く
②縦糸を縫っていく
③横糸を1本おきに渡らせていく
※指でつめながら進めていく
④最後まで渡らせたら完成!
途中で色を変えてもかわいいですよ!
専門店におまかせ
ここまで自分で直す方法を紹介してきました。
しかし自分で直せなさそうなほつれは、専門店に持っていきましょう。
ほつれ具合によっては、自分で直すのが難しい場合もあります。
直せるかもと、無理に挑戦して直らないこともあると思います。
もし自分では対処しきれないほつれの場合は、糸を切ったりせずにそのままの状態で専門店に持っていきましょう。
まずは店へ行って相談をしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
この記事では以下のことを紹介しました。
この記事を読んでわかること
- 刺繍のほつれをたった5分で直す3つの方法
- 刺繍のほつれを防ぐ方法
- 洋服のほつれを防ぐ方法
- ダーニングに挑戦してみよう
- 専門店におまかせ
紹介した方法は簡単なものがおおいのです。
刺繍のほつれをたった5分で直せる方法は、どれも取り入れやすいものだと思います。
お気に入りの洋服やものがほつれてしまったら、自分で直してみましょう。
今よりも愛着がわき、さらに特別なものになるはずです。