「刺繍糸の種類ってたくさんあるけど、どれを選んだらいいの?」
「刺繍糸の使い方がわからない…」
このような悩みを抱えている刺繍初心者さんは多いのではないでしょうか。
使う刺繍糸によって作品の雰囲気や仕上がりが大きく変わるので、作品に合った刺繍糸を選ぶことが大切です。
この記事では刺繍糸について深掘りしていきます。
この記事がおすすめな方とこの記事でわかることは以下の通りです。
この記事がおすすめな方
- 刺繍初心者さん
- 刺繍糸の使い方を知りたい方
- 刺繍糸の種類を知りたい方
- 刺繍糸を選ぶポイントを知りたい方
この記事でわかること
- 刺繍糸の素材
- 刺繍糸の5番と25番の違い
- 刺繍糸を選ぶときのポイント
- 刺繍糸メーカー別の特徴
- 刺繍糸の使い方・扱うコツ
これから刺繍に挑戦したいと思っている方や刺繍初心者さんはぜひ参考にしてみてください。
作品に合った刺繍糸を選んで、刺繍を楽しみましょう。
刺繍糸とは?
刺繍糸とは、刺繍に使う糸です。たくさんの種類や色があり、用途によって刺繍糸を選んで使います。
一般的に5番と25番の刺繍糸が有名です。
刺繍初心者さんは25番の刺繍糸を使うのがおすすめです。25番の刺繍糸は扱いやすく、さまざまなデザインに対応できます。また色が豊富なので、幅広い作品に取り入れることができるのも魅力です。
刺繍糸の素材の種類
刺繍糸の素材の種類について紹介します。
刺繍糸の素材の種類
- コットン
- パールコットン
- ウール
それぞれ詳しく解説していきます。
コットン
コットンの刺繍糸は、扱いやすさと豊富な色味から、初心者からプロまで幅広く愛用されています。コットン刺繍糸は柔らかく滑らかな手触りで、糸が絡まりにくく刺繍の仕上がりが美しいのが特徴です。さらに吸湿性が高く、通気性も良いため、快適に作業が進められます。
また洗濯しても色落ちしにくく、作品の美しさを長期間維持できます。刺繍を楽しむなら、扱いやすく色鮮やかなコットン刺繍糸を選ぶと良いでしょう。初心者でも簡単に使いこなせるため、初めての刺繍にも最適です。
パールコットン
パールコットン刺繍糸は、通常のコットン刺繍糸よりも糸のよりが強く、光沢があり、しっかりとした質感が特徴です。パールコットン刺繍糸を使うと刺繍がくっきりと浮き上がり、美しい仕上がりを実現します。また、太さが均一で、滑らかな質感が扱いやすく、糸が絡まりにくいという利点もあります。
DMCのパールコットンは色の豊富さとその強度で知られており、クロスステッチや刺繍、カットワークなど多様な刺繍技法に適しています。作品の一部に使用するだけで立体感と華やかさが加わり、見た目にインパクトを与えることができます。
刺繍の完成度を上げたい場合や特別な作品を作りたいときには、パールコットン素材の刺繍糸を選ぶと良いでしょう。強度と美しい光沢が、より作品に魅力をもたらします。
ウール
ウール刺繍糸は他の素材に比べて太く、ふんわりとした質感があり、温かみのある仕上がりが特徴です。ウールの自然な伸縮性と柔軟性により、刺繍中に糸が絡まりにくく、扱いやすいという利点もあります。さらにウールの色合いは、ナチュラルな美しさを作品に与えます。
クッションカバーや暖かみのある壁掛けなど家庭用の装飾品にウール刺繍糸を使用すると、その柔らかさと暖かみが強調されます。伝統的な北欧の刺繍や、秋冬のアイテムにもウール刺繍糸は最適です。
温かみのある風合いを求める刺繍作品には、ウール素材の刺繍糸を選ぶと良いでしょう。柔らかくて扱いやすいウール刺繍糸が、作品に独特の暖かさと魅力を加えます。
刺繍糸の5番と25番の違い
刺繍糸の5番と25番の違い
- 5番
- 25番
それぞれ詳しく解説していきます。
5番
5番の刺繍糸は糸が太めで、インパクトのあるデザインや大きな刺繍作品に適しています。
厚手の生地や目の粗い布に刺繍するときに、しっかりとした存在感を持つため立体感のある仕上がりになります。
クッションカバーやタペストリーなど、大きな作品やホームデコレーションには5番糸がぴったりです。またアルファベットやモチーフなどのアウトラインを強調したい部分に使用することで、デザインがより引き立ちます。
大きなデザインや目立つステッチを作りたい場合には、5番の刺繍糸を選ぶと良いでしょう。太めの糸が、作品に力強さとインパクトを与えます。
25番
25番の刺繍糸は1本の細い糸がゆるく6本合わせられて、繊細で細かいデザインにピッタリな刺繍糸です。
柔らかい質感が特徴で、繊細な模様や複雑なデザインを刺繍する際に重宝します。また作品に合わせて刺繍糸を2本〜3本を引き抜いて使用することで、太さを調整しやすいのも魅力です。
たとえばハンカチや小物、細かい装飾が必要な刺繍作品には25番糸が適しています。
細かいデザインを表現したい場合には、25番の刺繍糸を選ぶと良いでしょう。細めの糸が、作品に繊細さをもたらします。
刺繍糸を選ぶときのポイント
刺繍糸を選ぶときのポイント
- 糸の色
- 糸の太さ
- 糸の質感
- メーカー
詳しく説明します。
糸の色
刺繍糸を選ぶときのポイントとして、自分の好きな色や図案にあった色を選びましょう。
デザインに応じて色を選ぶと、仕上がりが綺麗になります。
またグラデーションを考えると、刺繍に立体感や奥行き感が表現されやすいです。
自分の好きな色や図案にあった色を選ぶことで、楽しみながら刺繍ができます。
糸の太さ
刺繍糸を選ぶ際には、糸の太さが作品の仕上がりに大きく影響します。
糸の太さによって、刺繍の細かさや質感が変わります。太い糸は目立ちやすく、インパクトのあるデザインに適しています。一方、細い糸は繊細で細部まで丁寧に表現でき、細かい模様や細部の仕上がりが美しくなります。
たとえば太めの糸を使うと、クッションカバーやタペストリーなどの大きな作品に立体感が生まれます。細い糸を選べば、ハンカチや小物の細かい刺繍が精巧に仕上がります。
刺繍糸を選ぶときは、作品のデザインや用途に応じて適切な太さの糸を選ぶことが重要です。
糸の質感
刺繍糸の質感によっても、作品の雰囲気や仕上がりに大きく変化します。
糸の質感は滑らかで光沢のあるものから、ふんわりと柔らかいものまで様々です。滑らかな糸はエレガントで洗練された仕上がりに適しており、柔らかい糸は暖かみのある親しみやすい作品に向いています。
たとえばウール糸のような柔らかな質感は、クッションや暖かみのあるインテリアにぴったりです。
刺繍糸を選ぶ際には、作品の用途やデザインに合った質感の糸を選ぶことが大切です。
メーカー
刺繍糸を選ぶ際には、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
メーカーによって、糸の品質や色の豊富さが異なります。信頼できるメーカーの刺繍糸は、色落ちしにくく滑らかで刺しやすいです。また色味が豊富で、作品に合った刺繍糸の色を選ぶことができます。
DMCやAnchorといったメーカーは、長年の歴史と信頼性があり多くの刺繍ファンから支持されています。
刺繍糸を選ぶときは品質と色味が豊富な信頼できるメーカーの製品を選ぶことが、満足のいく刺繍作品を作るための重要なポイントです。
刺繍糸メーカー別の特徴
刺繍糸のメーカーによる特徴の違いを解説します。
刺繍糸メーカー別の特徴
- DMC刺繍糸
- OLYMPUS刺繍糸
- COSMO刺繍糸
- Anchor刺繍糸
それぞれ詳しく解説していきます。
DMC刺繍糸
DMC刺繍糸は、世界中で高い評価を受けている信頼性の高いブランドです。
DMCの刺繍糸は品質が均一で、色味が豊富なことが特徴です。色あせに強く、長期間使用しても美しい色を保ちます。また分割しやすい構造で、さまざまな太さに調整可能です。
クロスステッチや刺繍アートなど、繊細な作品から大きな作品まで幅広く使用されています。初心者から上級者まで、幅広いユーザーに愛用されています。
品質と色の豊富さを求める方には、DMC刺繍糸が最適です。
OLYMPUS刺繍糸
OLYMPUS刺繍糸は、日本の代表的な高品質の刺繍糸です。
OLYMPUSの刺繍糸はしっかりとした撚りと滑らかな質感が特徴で、信頼性のあるブランドです。耐久性が高く、刺しやすい糸質が魅力です。
とくに伝統的なデザインやモチーフを刺繍する際に、品質が光ります。
耐久性のある糸を求める方にはOLYMPUS刺繍糸がおすすめです。
COSMO刺繍糸
COSMO刺繍糸は、鮮やかな発色と柔らかい質感が特徴の刺繍糸です。
COSMOは、色彩の美しさと均一な質感で知られています。柔らかい質感が刺しやすく作品に優しい風合いをもたらし、初心者でも扱いやすい糸です。
カラフルなデザインや柔らかい表現が求められる作品に最適です。子供向けの刺繍やギフトアイテムなどにもよく使われています。
鮮やかな色と柔らかい仕上がりを求める方にはCOSMO刺繍糸がぴったりです。
Anchor刺繍糸
Anchor刺繍糸は、豊かな色彩と高い耐久性が特徴の刺繍糸です。
Anchorの刺繍糸は色あせに強く洗濯による劣化が少ないため、長期間美しい仕上がりを保てます。色数も豊富で、幅広いデザインに対応可能です。
衣類や家庭用品など、頻繁に使用するアイテムの刺繍に最適です。またカラフルなデザインやアウトドアアイテムにも適しています。
耐久性と美しい発色を求める作品には、Anchor刺繍糸がおすすめです。
100円ショップの刺繍糸の特徴
100円ショップの刺繍糸は手軽に入手でき価格が安いため、刺繍を始める初心者さんにとって、経済的な負担が少なく購入しやすいのが魅力です。また色数も豊富で、多彩な色を揃えることができます。
たとえばダイソーやセリアでは基礎的な刺繍キットや各種の刺繍糸が揃っており、刺繍を始める初心者さんや試しに使ってみたい方のスターターキットとしていいでしょう。
刺繍を気軽に始めたい方や経済的な負担が少なく購入したい方には、100円ショップの刺繍糸がおすすめです。
刺繍糸の使い方
刺繍糸の準備
1.糸を必要な長さにカットする
図案に合わせて必要な長さを引き出しカットする
小さい図案は50㎝、大きい図案や連続柄は1mがおすすめ
2.「◯本どり」分の糸を引き抜く
たとえば「2本どり」なら、より合わされた6本の糸から、2本引き抜く
2つに折った糸の「折り山」から1本ずつ細い糸を引き抜く
引き出した2本の糸をそろえる
3.針に糸を通す
糸を整理する
1.ラベルをつけたまま、糸を全て引き出す
2.端を合わせて2つ折りにする
3.また端を合わせて4つ折りにする
4.さらに3つ折りにする
5.ラベルを戻す
6.輪になっている端をハサミで切る(約66㎝の糸の束になる)
7.中央をとめてゆるく3つ編みにする
刺繍糸の扱い方のコツ
刺繍糸の扱い方のコツ
- 糸のねじれを防ぐ
- 糸の摩擦に注意する
糸のねじれを防ぐ
刺繍糸のねじれを防ぐことは、スムーズに作業を進めるために重要です。
糸がねじれると刺繍の仕上がりが悪くなるだけでなく、糸が絡まりやすくなり作業効率が低下します。糸のねじれを防ぐことで、均一で美しいステッチが可能になります。
刺繍糸を使う前に糸をゆっくりと引き出し、軽く引っ張りながらほぐすことでねじれを防ぐことができます。また糸を使用する際には、適度な長さに切り頻繁に糸を回転させてねじれを解消することが効果的です。
糸のねじれを防ぐための準備と注意を怠らず、スムーズで美しい刺繍を目指しましょう。
糸の摩擦に注意する
刺繍糸の摩擦に注意することは、糸の損傷を防ぎ作品の質を保つために大切です。
摩擦によって糸が傷ついたり毛羽立ったりすると、刺繍の見た目が悪くなり糸が切れやすくなります。摩擦を最小限に抑えることで、糸の寿命が延び刺繍の仕上がりも美しくなります。
刺繍する際には布に糸が引っかからないように注意し、糸を引くときに無理な力をかけないようにしましょう。また指の乾燥や手荒れが糸にダメージを与えることがあるため、手のケアも大切です。
刺繍糸の摩擦に注意を払い丁寧に扱うことで、長持ちし美しい作品を作り上げることができます。
まとめ:最適な刺繍糸を選んで作品を作りましょう!
この記事では刺繍糸の使い方と選ぶときのポイントを紹介しました。
刺繍糸を選ぶときのポイント
- 糸の色
- 糸の太さ
- 糸の質感
- メーカー
刺繍糸の使い方
- 刺繍糸の準備
- 糸を整理する
最適な刺繍糸を選ぶことで、初心者さんでも美しい刺繍が仕上がります。
これから刺繍に挑戦したい方や刺繍初心者さんの参考になれば嬉しいです。
作品に合った刺繍糸を選んで、刺繍を楽しみましょう!