一針が、作品になる。

サザンオールスターズ「彩~Aja~」 CDジャケットを彩った、桐生の横振刺繍。

2004年に発売された、サザンオールスターズのシングル「彩~Aja~」。
そのCDジャケットに使われた作品は、印刷でも、CGでもありません。
一枚の原画を、刺繍で描いたもの。
刺繍屋ドットコムは、このCDジャケット制作にあたり、刺繍を担当させていただきました。

原画を、糸で描く。

今回の仕事は、ロゴや文字を刺繍する一般的な刺繍とはまったく異なるものでした。
求められたのは、原画そのものを、刺繍で再現すること。
色。
線。
陰影。
そして、絵が持つ空気感。
それらを一本一本の糸に置き換え、一枚の「刺繍画」へと仕上げていきました。

コンピュータではなく、人の手で。

この作品に使われたのが、桐生に受け継がれてきた「横振刺繍」です。
横振刺繍は、コンピュータ制御の刺繍機が自動的に模様を縫っていくものではありません。
職人がミシンを操り、生地を動かしながら刺繍を描いていきます。
どこに糸を置くのか。
どの方向へ縫うのか。
どれだけ密度を持たせるのか。
その一つひとつを職人が判断する。
だからこそ、機械では均一になりがちな刺繍に、絵を描くような表情が生まれます。

刺繍が、CDジャケットになる。

完成した刺繍画は撮影され、印刷を経てCDジャケットへ。
つまり、CDショップに並んだ「彩~Aja~」のビジュアルの原点には、本物の糸でつくられた、一枚の刺繍作品がありました。
刺繍屋ドットコムにとっても、スタッフ総動員で取り組んだ大きなプロジェクト。
そして20年以上が経った今も、私たちにとって忘れることのできない仕事のひとつです。

PROJECT DATA

PROJECT
サザンオールスターズ「彩~Aja~」
RELEASE
2004年
WORK
CDジャケット用刺繍画制作
TECHNIQUE
横振刺繍
EMBROIDERY
刺繍屋ドットコム(群馬県桐生市)

刺繍は、文字やマークだけではない。

会社名を入れる。
ロゴを入れる。
ワッペンをつくる。
それも、もちろん刺繍です。
でも、刺繍にできることは、それだけではありません。
絵を描くこともできる。
アートにもなる。
ファッションにもなる。
そして、音楽の世界を表現することさえできる。
「彩~Aja~」のCDジャケット制作は、私たちにその可能性をあらためて教えてくれた仕事でした。

アイデアを、糸で形にすること。
桐生に受け継がれてきた技術と、新しい発想をつなぐこと。
これからも刺繍屋ドットコムは、刺繍の可能性を広げていきます。
「これ、刺繍でできますか?」
その一言から、ご相談ください。
商品開発、ファッション、アート、ディスプレー、衣装、ノベルティなど、通常の刺繍加工だけでなく、特殊な表現についてもご相談いただけます。
刺繍で、まだ見たことのないものを。

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